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これでいいの?ベッド選びって難しいですよね。その1 ~その4

これでいいの?ベッド選びって難しいですよね。その1
 
 
これでいいのかなぁ?柔らかすぎないかなぁ?ベッド選びって難しいですよね。
 
ベッドのマットレスには、ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレス、連続コイルマットレス、
ノンコイルマットレス(ウレタン・ウォーター・ジェル・ラテックス等)があり、それぞれに硬い、柔らかい、
横揺れしにくい、振動が伝わりにくい。体圧分散性に優れている・・・などの特長があります。
弊社では、夷川本店、ビビホーム伏見店、ファニチャーエキサイト宇治店の3店舗で、約160種類の
マットレスを扱わせて頂いております。
御来店下さったお客様に、「そんなにあるの?」ってよく言われますが、世の中にはもっと存在します。
そして、それらは1つ1つ、全て『寝心地が違う』のです。
 
 
 
 
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専門用語が並んでいて、わかりにくいですよね。簡単に説明します。
今回は、ベッドを扱うお店なら必ずと言っても良い程並んでいる、代表的な2つのマットについてお話します。
 
 
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この写真がポケットコイルなのですが、見て頂いてわかる様に、
1つ1つのコイルが袋に入って並んでいます。
「鉄アレイの左右、重たい所は沈んで、持ち手の所は沈んでいません。」
 
どういう事か?
 
人は仰向けでもうつ伏せでも、或いは横向きでも、必ず体のラインに起伏(凸凹)があります。
 
 
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このイメージ図で言うと、後頭部・肩部・臀部・脹脛・踵といった
部位になります。
その起伏に反応して、沈むべき所は沈み、そうでない所は
点で支えるイメージでしょうか。
 
要するに、体の部位に対し、体重の跳ね返りによる圧力(持ち上げる力)=ストレスを軽減するマットレスと
言えます。
 
 
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こちらは、ボンネルコイルです。
鋼線で作られたコイルを並べ、縦と横の接点で、しっかりと固定しています。
先程のポケットコイルと違うのは、全てのコイルが繋がっている事です。
 
 
ということは、1点に荷重を掛けると、その周りの
8個のコイルが押し返す手伝いをします。
又、その周りのコイルも押し返そうとします。
要するに、1点の荷重をマット全体で受け止め、
押し返そう(持ち上げよう)とするのです。
 
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もうおわかりですよね。ポケットコイルと比べると、押し返す
力が強い=硬く感じるという事です。
 
そういった構造の違いから、一般的に
 
 「ポケットコイルマットレスは柔らかめ」
 
 「ボンネルコイルマットレスは硬め」
 
と説明される方が多い様です。
 
 
ただし、この「硬め」「柔らかめ」というのは一般的な簡易説明です。
ボンネルマットレスでも、その鋼線の線径(太さ)や配置、並べ方で柔らかくもなりますし、
ポケットコイルも線径、配置、並べ方、数量や上の詰め物で、硬めにも出来ます。
 
 種類の数だけ、違った寝心地があります。
 
 100枚のマットレスがあれば、100通りの寝心地があるのです。
 
そう考えると、自分にあったマット選びって、本当に難しいですよね。
お気軽にご相談下さい。弊社のスリープアドバイザーは、専門知識を持ったプロフェッショナルです。
 
すぐにマットは要らない。という方には、「マットレスの選び方・豆知識」をその2、その3・・・という形で掲載
させて頂く予定です。時間潰しにでも読んで頂ければ、うれしく思います。ご期待ください!
 
 
 
これでいいの?ベッド選びって難しいですよね。その2
 
 
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今回は、理想のベッドサイズについてのお話です。
 
 
皆さんは「パーソナルスペース」ってご存知ですか?それ以上近づくと不快に感じる距離といえば
なんとなくおわかりになるのではないでしょうか。その場面場面によって、色々諸説ありますが、
インテリアコーディネーターが覚えるのは、
 
①密接距離
親密な関係で体を密着させる、手で触れる事が出来る距離。
親子、恋人同士の距離(0~45㎝)
 
②個体距離
親しい間柄の友人などの間でとられる距離(45~120㎝)
握手の出来る距離とも言われます。
 
③社会距離
個人的な関連のない人の間でとられる距離(120~370㎝)
 
④公衆距離
かかわり合いの範囲外でとられる距離(370cm以上) 
 
私は電車やバスでの移動が苦手です。多分、私のパーソナルスペースは少し広いのでしょう。
まあ、それは余談で、どうでもいい話なのですが・・・。
 
家具を選ぶ上で、パーソナルスペースの概念は良く出てきます。
ソファなら、「家族で過ごすゆったりとした空間」と「商談や来客が多い部屋(空間)」では、配置や
サイズも違ってきます。どのような状況でも、住まわれる方の快適さを追求し提供するのが、コーディネーター
の仕事です。
 
先に出てきた、ダブルベッドに2人で寝た時のスペース。15cm~20cmですが、「密接距離」の概念の
範囲内ですから、全く問題は無い様に思います。
でも、私は「置けるのであれば、WD(ワイドダブル)かQ(クイーン)サイズにしましょう。」と提案しています。
 
 
何故なら・・・
 
 「人はくの字で寝る癖があるから。」
 
 
 
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私達は、生まれてくるまで、母親の胎内で何か月かを
過ごします。その時胎内では、羊水に浮かび(包まれ)
「くの字」になりながら、色々な音や声を聴き、
胎外に出る日を待っています。
 
その時の名残でしょうか?
 
横向きに寝る時、「くの字」になる方、多いですよね。
というか、ほぼ「くの字」で寝てますよね。安心感なのかな?
 
2人で寝ていて、2人とも同時に「くの字」になると、ダブルでは足りなくなってしまうのです。
 
又、それ以外にもWDなどをお薦めする理由があります。
 
 
 
「すごく夏が苦手な、暑いのが苦手な方おられませんか?」
 
 
1日の平均睡眠時間は7時間~8時間と言われています。1日24時間ということは、約1/3の時間
寝ている事になります。人生の約1/3もの時間、大切な体を預ける場所。それがベッドなのです。
出来る限り、快適に過ごしたいですよね。
先程の密接距離(近接相)は、匂いや体温を感じる距離なので、隣の方の体温も感じる事になります。
少しでも広く、少しでもストレスなく、少しでも快適に1/3の時間を過ごしたいですよね。
 
もちろん!寒い冬は寄り添い、お互いに暖を取りながら、出来る限り長い時間を共にお過ごし下さい。
 
 
 
 
 
 
これでいいの?ベッド選びって難しいですよね。その3
 
 
今回は、ベッドの起源と歴史についてお話します。
 
ベッドの始まりは原始時代にまで遡ります。原始時代、人々は「藁(わら)や毛皮を積み重ねた小山」の
上で寝ていたとされています。ある程度の高さを保つ事で、地を這う外敵から身を守り、寒さや暑さを
凌いでいたのでしょう。それが中世ヨーロッパに時代になると、羽や羽毛を袋に詰めたものに変化します。
18世紀の中頃になるとココナツ椰子やウール(羊毛)を詰めたものに変わります。
寝心地や通気性、温かさなどを求め、進化しているのがわかります。
 
 
 昔も今も一緒。眠りを重視する事に変化はありません。
 
 
そして、1855年にアメリカのマサチューセッツ州で、世界初のスプリングベッドが生まれます。1920年に
は現在の主流となるベッドの基本形である「インナースプリングベッド」が誕生します。
その間、1873年に「ウォーターベッド」が生まれ、その後には、1950年代に入り、「ラテックスベッド」が
販売されています。
日本では、平安時代の文献にベッドに関する記述があるので、その時代には既にベッドが存在していたと
考えられます。しかし、一部の上流階級の者が使用したのみで、その後、一切姿を確認出来ておりません。
戦後の欧米化の波の中で「椅子を使う文化」が広まり、それは、『座る』という文化の始まりを表しています。
諸説色々ありますが、そこからソファベッドが大流行したと考えられています。
もうおわかりですよね。ソファベッドの流行がのちの「ベッドで寝る文化」に変化して行きます。
(諸説ございます。)
 
急に話は変わりますが、なぜ諸外国はベッド文化で、日本は布団(寝具)文化なのでしょう?
生活様式がその最大の要因なのでしょうが、気候や家屋の造りなども影響したと考えられます。
日本には四季があり、梅雨があり、湿気が高いのはみなさんご存知の通りです。昔、学生の頃、弥生時代の
高床式住居や倉庫の写真を見たことがありますよね?日本では、湿気や梅雨時の川の氾濫など、自然の
脅威から逃れる為、家屋自体を上に上げていたのです。狩猟時代では、獣の侵入も防いでいたと思われます。
 
 
 
 皆さん、家に入るときは靴を脱ぎますよね(笑)
 
 
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床が綺麗だから、直に布団を敷いて寝るんです。いや、「寝る事が出来る」と言った方が良いでしょう。
諸外国では、靴のまま部屋に入る文化がほとんどと言います。高さが欲しいですよね(笑)間違いなく!
日本では「家自体を高く」、諸外国は「寝所を高く」していたのかもしれません。
 
そして、布団には色々な利点があります。
 
・畳んで収納できます。・・・日本は小さな島国で、欧米等に見られる大豪邸は、あまり存在しません。時代劇に
              出てくる長屋がメインです。なので、部屋を広く使うには、布団が適していたのです。
・日干しできます。・・・日本は特異な気候です。梅雨があり、湿気に悩まされます。
              日干しは、乾燥に直結する、必要で重要な行動なのです。そして、清潔です!
 
この様に、歴史的背景や家屋の造り、気候などが影響し、布団の文化が根強く存在しているのです。
 
逆に、ベッドにする事の利点は、「床から離れる」ことで、ほこりを吸い込むことが少なくなることです。又、畳んだり
干したりする手間が少なくなります。又、どんなに質の良い高級布団でも、優れた体圧分散は得られません。
自らの体重を頭、肩、腰、脹脛、踵に感じながら、寝ることになります。
 
 
 
 ベッドの最大の利点は、体圧分散性だと私は思います。
 
 
なぜ、今、布団からベッドに変える方が多いのか?次回は、その点について考えてみたいと思います。
 
 
 
 
 
これでいいの?ベッド選びって難しいですよね。その4
 
 
長い時間、正座をすると脚が痺れますよね。
 
足の痺れは血管が圧迫され、血流の流れが妨げられて起こる
症状と言われています。長い時間正座して、たまらなく痺れる事、
ありますよね。
実は、寝ている間も場所や寝方によって、血管は圧迫され、部分的に
痺れが起きていると言われています。
その痺れを防ぐ為に、自己防衛本能が働き、余分な寝返りを打っていると
も言われています。寝返りをして目が覚めることありますよね。
熟睡出来ていないのかもしれません。
でも、考えてみて下さい。
 
 
めちゃくちゃ疲れて、寝返りもしない。
 
 
怖いですよね。血管が圧迫されると、自己防衛本能が働くと先程言いましたが、そう考えると、
脳は寝ていないのかもしれません。「血管が圧迫されている~。早く寝返りしよう。」って、寝ている間中、
指示を出しているかもしれません。もしかしたら、結構長い時間寝た。体は楽になったけど、頭がボーゥっと
するな・・・。これって、脳が寝ていなかったのかもしれません。
 
 
 
体圧分散性に優れる=痺れを軽減できる。→ 寝返りが減る。
 
 
 
私はそう考えています。痺れを軽減できる=熟睡度が上がる。とも考えられます。
 
 
リビングで寝っころがって、テレビを見る。よくありますよね。
 
 
結構リラックス状態で、楽しくテレビを見ています。ゆっくりできる時間なのですが、しょっちゅう体勢を変えていませんか?
右下で寝ていたのに、5分も経たない内に左下に・・・。気付くと、座っていたり。
それって、起きているから、腰や肩やおしりに違和感や痛みを覚えて、勝手に動いているのです。
寝ている間もそういう状態かも・・・って考えてみて下さい。
私は、決して布団が悪いと言っているのではありません。
クッション性があって、体圧分散が出来ていれば、不用な寝返りが減る可能性が高い。と考えているのです。
リビングの硬い所だから、体勢を変えないと痛いんです。
ご理解頂けたでしょうか?そういった理由から、布団からベッドに変更されているのかもしれません。
 
 
でも、一番多いのは「片付けなくていいから」(笑)
 
 
すごくもっともらしい説明をしましたが、実は、御来店下さったお客様の布団からベッドへの変更理由で
一番多いのが、「ベッドならたたまなくていいから!」なんです。
毎朝起きてすぐにやる『仕事・作業』が布団たたみって方、多いと思います。慣れとずっとやって来たから
大丈夫。苦にならない。っておっしゃる方もおられると思います。でも、年を追う毎に、しんどくなってくるのです。
ベッドなら確かにたたまなくてもいいです!ただ、部屋はちょっと狭くなりますが・・・。
 
 
 
 

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