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本革? 合皮? ファブリック? 張り地選びは楽しんで♪

ソファやイスに使われる生地を、張り地と呼びます。

 

張り地には、天然皮革、合成皮革、ファブリックなどありますが、 結局どれがいいの?とよく聞かれます。

今回は、それぞれの特徴と、メリット・デメリットをお話したいと思います。

 

天然皮革

 

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その名の通り、動物(主に牛)の皮を使用した素材です。

ちなみに「皮」は加工前。「革」は加工後の状態を指します。

 

メリット

・ 高級感があり、使うほどに独特のシワや風合いが出てきます。

・ 合成皮革と比べ、柔軟性・耐久性・吸湿性・通気性がよく丈夫な素材です。

・ 長寿命(メンテナンス要)

 

デメリット 

・ 定期的なメンテナンスが必要です。

・ 革専用のクリーナーとプロテクションクリームが必要です。

・ 高価 ・ 水に弱く、シミやひび割れの原因になります。

 

 

合成皮革

 

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ややこしいですが、合成皮革も2種類に分類されます。

 

PVC・・・塩化ビニールを用いたレザー

PU・・・ポリウレタンを用いたレザー それぞれ、合成皮革と呼ばれますが、特性が少し異なるので分けてお話します。

 

PVC

 メリット

 

・ 安価 ・ 汚れに強く、汚れても手入れがラク(基本は拭くだけです)

・ カラーバリエーションが豊富

 

デメリット

 

・ 熱に弱く、60度を超えると表面が溶けます。

・ 水、紫外線にも弱い。

・ 経年劣化で表面が割れてきます。

・ 通気性が良くないので、湿度の高い季節は肌にべたつきます。

 

PU

 

 メリット

 

・ PVCより柔らかく肌触りが良いです。

・ 革には劣るが、通気性も良く、サラサラ、しっとりした感触。  

 

デメリット

 

・ 特に水に非常に弱いので、水拭き後は必ず乾拭きが必要。

・ 経年劣化、表面の剥離は避けられません。

 

ファブリック(布)

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張り地の中でも特にバリエーションが多く、織り方によって様々な表情を見せます。

当店でも非常に人気で、柔らかい印象を与えてくれます。

 

 メリット

 

・ 肌触りが良く、夏場もべたつきにくく、冬場もひんやりしません。

・ 革に比べると安価です。

・ 合成皮革と比べると寿命は長いです。(剥離の心配がない)

・ 外してクリーニングができるカバーリグタイプがあります。

・ 織り方、生地の種類によってバリエーションが豊かです。

 

 デメリット

 

・ 飲み物などをこぼすと染み込みやすく、突発的な汚れに弱いです。

・ 経年劣化で、毛玉になったり少しずつ擦り切れてきたりします。

 

張り地も奥が深いです。

 

特性もそれぞれ異なり、どれも一長一短、なかなか完璧な張り地はありません。

ですので、シュチュエーションに合わせた張り地選びが重要です。

例えば、 ペットを飼われているお宅でしたら、ファブリックは避けた方が良いでしょう。

爪が引っ掛ったり、毛が付着しやすかったりします。 お手入れのしやすさで言えば合皮がオススメです。

ただし合皮は大事に使っていても、剥離や劣化が起こってしまうので 使う期間が決まっている方に向いています。

お子様が小さい間、学生さんで一人暮らしをする間。 どうせ汚れるなら、キズがつくならと、

割り切って使ってもらう方が良いかもしれません。

永く使いたい方にはやっぱり本革がオススメです。

定期的なメンテナンス(クリーナー・プロテクション)は必要ですが、 使い込むと、徐々に身体に馴染んできます。

革特有のシワができて風合いが増し、愛着が沸いてくると思います。

最近では新たな素材の開発も進み、家具でも使われ出しています。

張り地ひとつで家具の表情もガラッと変わります。

あまり難しく考えずに、楽しみながら選んで頂けたらと思います。

 

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