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ダイニングテーブルの塗装の種類

■ダイニングテーブルの塗装の種類

 

今回はテーブルの塗装についてお話したいと思います。

 

家具の塗装は1度塗って終わりという訳でないのです。

素地着色→下塗り→中塗り→上塗りと工程を分けて塗装しています。

 

素地着色:目止めと着色をします。気の表面の凹凸がなくなり、大まかな色が付きます。

下塗り:木の樹液(ヤニ)が出てこないように、ヤニ止め用の塗装をします。

 

中塗り:さらに平らにする為、塗装と研磨を繰り返します。

上塗り:仕上げとして上塗りをします。

 

ほとんどが透明な塗装で表面をコーティングする役割です。

よく耳にする○○○塗装というのは、仕上げの上塗りのことを指します。

では次に当店でもよく使われている仕上げ塗装の種類を4つご紹介します。

 

① ウレタン塗装

② セラウッド塗装

③ UV塗装

④ オイル塗装

それぞれ特徴や、お手入れの方法も異なります。

 

① ウレタン塗装

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当店の展示でも一番多いのがウレタン塗装です。 最もポピュラーで当店も7割以上がこのウレタン塗装だと思います。

表面にウレタン樹脂を吹きつけてコーティングしています。

少しツヤっとした仕上がりになるのが特徴です。

お手入れは普段はあまり意識せず、固く絞った台拭きなどで拭いてもらうだけで良いです

表面をコーティングしているため エアコン等の乾燥にも強く、反りひび割れにも強い塗装といえます。

強いてデメリットを挙げるとすると、 大きな傷や汚れが付いた場合、個人では修復ができないというところ。

また、長期的な使用で塗装の剥離がおこる可能性があります。

熱いものを直接置くと白く変色したりします。

 

 

② セラウッド塗装

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大変優れものの塗装で、当店人大変優れモノの塗装で大人気シリーズCITYもこの塗装です。

ウレタン塗装と比べ↓

 

1.汚れに強い…塗膜が汚れの浸透を防ぎ、様々な汚れを防いでくれます。コップなどの輪染みもつきに

くいです。

2.熱に強い…耐熱テストでは沸騰水が入ったやかんを置いても塗膜は影響を受けません。

  (※テストなので、ご家庭では直接置かないでください)

 

3.紫外線に強い…日光や蛍光灯の光で変色しにくい塗装です。

 

4.質感が良い…ツヤ感を押さえ、塗膜も薄いので無塗装に近い色合いを出せます。

 汚れ・熱・日光に強く、質感も良い結構万能な塗装です。 ただ、こちらもキズが付いてしまうとご家庭での修復はできません。

 

 
UV塗装
 
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UVは日焼け止めなどで聞いたことある方も多いですよね。
ウルトラバイオレットの略で紫外線のことです。
通常のウレタン樹脂に特殊な装置で瞬間的に紫外線を照射し、硬化させます。
これにより…
1. 大変上品なツヤがでます。ホワイトやブラックの天板はUVにすることでより上品さがでます。仕上がりは鏡のようにピカっと美しいです。
2. 通常のウレタン塗装より強度が増し、キズ、汚れに強くなります。
上記の通りツヤが綺麗なので、ホワイトやブラックのカラー天板によく使われております。
当店を代表するブランド浜本工芸さんでは、ナラやオークの無垢材にもUV塗装を施しております。強度が増すのと同時に木の導管を完全に塞ぐので、
木の反りや割れを防ぐ効果もあります。
難点はこちらも経年劣化やキズが付いた際、塗りなおしすることがほぼ不可能ということです。
これはメーカーや工場に頼んでも現状できません。
 
 
 
オイル塗装
 
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最後にオイル塗装。オイルフィニッシュと言ったりします。
木の表面に植物油を薄く塗りこむ方法で、木の風合いを最大限に生かせるのが特徴です。
他の塗装と違い、表面を膜で覆っていないので手触りが木そのものです。
オイルの種類も様々で、チークオイル・蜜蝋・柿渋・くるみオイルなどあります。
また、木の色の変化を遮るものがないので、良い意味で色の変化を楽しめます。
キズは一番付きやすい塗装ですが、そのキズも使っていくうちに馴染み味になります。
小さな汚れや、キズはサンドペーパーで表面を削り、ご自身でオイルを再塗装することで修復が可能です。
またご自身でメンテナンスすることでより愛着も湧くかと思います。
一方デメリットもあり、塗膜がないので急激な乾燥(エアコン)で反りや割れが起こることがあります。
シミや汚れもつきやすく、汚れたらすぐに拭き取る様に注意が必要です。
数年に一度メンテナンスとしてオイルの塗り足しが必要です。
 
 
 
上記の塗装以外にも、エナメル塗装・ラッカー塗装などもございます。
ラッカー塗装は木目を美しく引き出すのに最適ですが、塗膜が薄く、キズ・熱・水に弱い特性があります。
補修が比較的容易で、家具を代々受け付いで使う欧米では最も人気です。
エナメル塗装は発色が良く、キッチン周りやKIDS家具、カラフルな家具に使われます
 
塗膜の強度はオイルよりは強いですが、ウレタン塗装には劣ります。
オイル<ラッカー・エナメル<ウレタン
 
 
長くなってしまいましたが如何だったでしょうか。
毎日食事をするところなので、お手入れ方法などは皆さん気になられるところではあると思います。
やはりどれも一長一短で私自身、絶対これ!という塗装はありません。
ウレタン塗装ならお子様がいるご家庭でも気兼ねなく使えますし
オイル塗装ならお子様が付けた傷も含めて、愛着を持って使っていけると思います。
UV塗装の持つツヤ感は他の塗装にはマネができないところですし、
まだまだ数は少ないですが、セラウッド塗装は風合い、使い勝手共に万能です。
 
これからテーブルを選ぶという方は是非、塗装も一度気にしてみてくださいね。
 

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